こんばんは。自然大好きのライターあむです。毎日寒い日が続きますね。先週の雪がまだちらほら残っていて、それを見るたびあの日の雪を思い出してしまいます。
エコブーム&ロハスブーム
みなさんは冬場、どんな暖房設備で暖をとっていますか?石油ストーブやガスファンヒーター、エアコン、コタツ、湯たんぽ、ホッカイロなどでしょうか!?最近ではエコやロハスブームが高まって、薪ストーブが急に脚光を浴びてきているようで周りでもチラホラ導入したという話を聞きます。
実はエコじゃない?!
僕の実家はロハスブームとは関係なく約20年ほど前から薪ストーブを使用しています。あの炎が与えてくれる暖かさは癖になりますし、一度体験したら忘れられません。この前その話を知り合いにしたところ、
「焚き木のために木を切るわけでしょ?薪を燃やすとCO2(二酸化炭素)が出るし、結局全然エコじゃない気がするけど?」
という意見があがりました。僕はその時「言われてみれば・・・」と思ってしまい何も言い返すことが出来ませんでした。それが悔しくて、その後ちょっとだけ調べてみました。
やっぱりエコだった!
色々調べてみると、木を燃やして排出されるCO2は、その木が成長する過程で吸収してきた分のCO2の量だけとのこと。また新しく木を育てることで排出された分のCO2は吸収されるそうです。
つまり、木を燃やして排出されたCO2はリレーのバトンのように次の木が吸収し、その木が燃えて出たCO2はまたまた次の木が吸収していくという仕組みでうまく循環しているそうです。これを「カーボン・ニュートラル」と言うそうです。
ここで、勘のいい人ならこんな質問が浮かぶのではないでしょうか。
「木を燃やさずにそのままにしておけばCO2は吸収される一方で、そっちの方が環境に良いのでは?」
エコ意識の強い人なら特にそう思うでしょう。しかし、実際は逆だったのです。
間伐材を使用すればWin&Win!?
多くの山では木の成長を促す為に間伐(カンバツ・不要な木を間引くこと)を行います。それによって木々の成長のため以外にも日光や雨が地面まで届き、根元に生息している微生物や動植物を育んでいるそうです。
その時間伐した木々をそのまま山に放置しておけば、やがて腐敗しいつかは自然に還るのですが、腐敗する際、温室効果ガスであるCO2やメタンガスを放出します。メタンガスはCO2の20倍もの温室効果があるそうなので、逆に間伐材は他に利用したり、燃やしたりしたほうがずっと環境にいいということです。
せっかく大きく育った木を無駄に切って薪にするのは気が引けますが、間伐材を使うということになれば、それは間伐材の処理にもなるし一石二鳥ということになりますね!やはり、薪ストーブはエコでした!!!
いつまで安心して使える?化石燃料
一方、化石燃料は地中深くに埋まっており、取り出すにもエネルギーがいり、精製するにもするにもまたエネルギーが要り、日本まで運ぶのにもエネルギーが必要です。石油を燃やして出たCO2は己で吸収できるサイクルが存在しませんので、出せば出すだけ増えていく一方。
日本はそういった資源がない国なので輸入に頼るほかありません。中東はアラブの春以降、さらに情勢が不安定ですよね。いつ一気にまたオイルショックがおこるとも限りません!
「だから間伐材を燃料に利用した薪ストーブは完璧じゃないか!」
と声を大にして言いたいところですが、実際は実生活にデメリットがないわけではありません。
メリット・デメリット
薪ストーブのメリット・デメリット
<メリット>
- 環境に優しい
- 調理もできる
- 薪割りがいい運動になる
- 焚き付けが楽しい
- ストーブの周りに家族が集まる
- 薪を割って体が暖まり、炎を見て心が暖まる
<デメリット>
- 薪をどこから集めるか
- 薪も購入するとなると意外と高い
- 薪割りが重労働
- 設備投資にお金がかかる(ストーブ・煙突など)
- 備品も結構高い(チェーンソー・斧など)
- 部屋の中が多少煙臭くなる
- すぐには火はつかない
- 煙突掃除も必要
- 煙による近所迷惑を考慮しないといけない
灯油ストーブのメリット・デメリット
<メリット>
- スイッチひとつで、すぐに火が付く
- 煙もでない
- ガソリンスタンドで灯油は買える
- 持ち運びが可能
<デメリット>
- 灯油を買いに行かなくてはいけない
- 灯油をいれなければいけない
- 輸入した化石燃料に頼っている!
- 灯油、臭い!
こう書いてしまうと、むしろ薪ストーブはデメリットだらけな気もしてきました。エアコンや他のストーブはスイッチ一つで暖かくなりますし、灯油を買いにいくこと以外、あまり力がいるわけでもありません。周りの家にも迷惑かけないし、部屋も臭くならないし、薪割りも必要ない・・・・。あれ??薪ストーブ、いいところなし?
薪ストーブで風邪知らず!
いや、僕の生まれ故郷は豪雪地帯なのですが、実家も近所もみな薪ストーブを使っています。ちなみに冬場に薪ストーブで育つ姪っ子たちは遠赤外線効果で体が芯からあたたまり、滅多に風邪を引きません!洗濯物だってすぐに乾きます!(母親談)
まとめ
太平洋側で基本的に暖かい三重県ですので現実的に考えれば、大変なことばかり目につくかもしれません。しかし、お金や労力にかえられない時間と暖かさが薪ストーブにはあります。火を囲んで家族で過ごす時間は、本当にプライスレス!炎を見ていると、それだけで癒され、心まで本当に温かくなります。
3.11以降、色々と生活を見直す機会があったと思いますが、今一度電気やガスのこと、考えてみませんか?

あむ

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